奇跡の水
都心に建つ、ある新興宗教の本部入口に大きな看板が出ていて、そこにはこう書かれています。「ルルドよりたくさんの奇跡が起こる!」
新聞には「ルルドの水で清められた、霊験新たかな印鑑」という広告も出ていました。今や、ルルドは日本でもすっかり有名になったようです。しかし、ルルドの奇跡の話になれば誤解や無理解がまだまだ残っているような気がします。簡単にルルドの出来事を紹介しておきましょう。
1858年2月11日、フランスの片田舎のルルドでベルナデッタという無学な少女に聖母マリアが御出現になり、その後も十数回にわたって現れ、改心のためにロザリオを祈ること、犠牲を捧げることなどを強く勧められました。
当時のフランスをはじめとしてヨーロッパのキリスト教は低調で理性や科学が強調され、信仰は民衆を愚かな状態に閉じ込める悪しきものとインテリの間では考えられていました。
現れた聖母は、あるとき少女に足元の土を掘るように命じられました。その通りにすると、そこから泉が湧き出ました。それは今も続いています。この水を飲んだ人の病気が治りました。噂はうわさを呼んで、病人、けが人が世界中から訪れるようになったのです。(つづく)
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