花の心で
桜が散ってしまうのではと心配しましたが、入学式まで持って安心しました。
桜には時があります。冬の間、寒さをじっとこらえて自分の時がくるのを待ちます。そして、「次はあなたの番ですよ!」と神様から声をかけられると「はーい!」と素直に答えてぱっと咲きます。人間にも時があります。神様から「もう小学生になるときですよ。ランドセルをしょって学校へ通ってお勉強するときがきましたよ!」と声をかけられました。子供たちは素直な「はーい」という気持ちで最初の一日を始めたことでしょう。また、先ほど新二年生が新入生の手を引いて退場しましたが、嬉しそうな顔、誇らしげな態度が輝いていました。「お姉さんになるときが来た!」のです。
さて、赤ん坊の時には、「肌を離すな!」と言われます。母親にしっかり抱かれて、肌の温かさを通して愛情が伝わります。幼児の時には、「手を離すな!」手をつないで側にいて一緒に何でもして、共に楽しく過ごし信頼関係を深めます。小学生に上がれば「目を離すな!」子供の世界、子供の時間ができて、付きっきりにはなれません。一人でやらせてみる、これが大事です。それを見守ることで自信を付けていきます。手を離すときが来ました。でも目を離さないように。見守って、褒めて、声をかけて、毎日の小さな成長に気づくようにしましょう。こうして親も一緒に成長します。
思春期になれば「心を離すな!」です。日頃から親子で話すことが大切ですね。また日頃から親と先生が話すことも大切です。神を信じ、子供を信じ、私たちが互いに信じあうことです。親の手、親の目を少しずつ離れていきますが、それを補うように先生の手、先生の目、があります。また、友達の手、友達の目が増えていきます。これらの手と目が桜の心で役割を果たしていけば、子供たちは神の子として成長できるような気がします。■
*2008/04/08長崎精道小中学校入学式「講話」
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