人生の金メダル
フィギュアスケート日韓頂上決戦は、真央ちゃんの銀メダルに終わりました。悔し涙が印象的でしたね。「素晴らしい演技だったよ!」とねぎらってあげたい気持ちです。でも、競争の世界は厳しい・・・。どれだけ努力しても金メダルは一人だけです。だからこそ価値があるのですが、人生の金メダルはどうでしょうか?
「競技場では、みな栄冠をめざして全力で走り、万事を控え慎むが、栄冠を受けるものは一人だけだ」と聖パウロは群集に語りかけます。きっとギリシャでオリンピック競技を見たことがあるのでしょう。しかも、その栄光は朽ち果てるものです。この世の栄光ために、人々は多くのことを犠牲にして取り組んでいます。同じ努力を朽ちない栄冠、すなわち天国の永遠の命と幸せのために全力で戦おうと勧めます。無駄に走らないように、空振りしないように、真っ直ぐ神を目指して人生を走るように力強く教えます。
人生は人と勝負する競争ではありません。それなら、一人が勝って残りの人は負ける、つまり大多数が不幸ということになります。そこから似たような「勝ち組」「負け組」という発想も出てきます。こんな発想しか出来ない社会は精神的に貧しくて、それこそ不幸です。人生は、第一に自分との勝負です。弱い自分と戦うことです。人生の困難と戦うことです。出会う艱難を乗り越える戦いです。人と争うのではなく、人と力を出し合って協力することで人間は成長します。
弱い自分を克服する戦いとして、犠牲を捧げることも必要です。オリンピックで勝つためには、同級生がおいしいものを食べて、おしゃべりして楽しんでいる時に、自分一人だけ苦しい練習に励みます。楽しみを犠牲にしているのです。朽ちない永遠の栄冠のためにも、同じぐらいの犠牲をしましょう。自分の楽しみを犠牲にして、人々に仕える、神への祈りのために時間を取ることなどです。神のことをないがしろにして、自分の成功だけを求めるなら、無駄に走り人生を空振りすることになります。さあ、永遠の栄冠を目指して戦いましょう。きっとマリア様が天国の金メダルを首に懸けてくださいます。■
※2010/02/26長崎精道中学校卒業生対象「グレイス」での説教より
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